統一列車は走る《통일렬차 달린다》

歌詞

통일렬차 달린다 부산행렬차 달린다
統一列車は走る 釜山行き列車は走る
통일렬차 달린다 호남행렬차 달린다
統一列車は走る 湖南行き列車は走る
칠백리 락동강반 생명수 끌어주고
七百の里洛東江畔に生命の水を引いてやり
새 보습 우렁우렁 호남벌을 번져주세
新しい犂でがらがらと湖南の野原を広げてやろう
천리마뜨락또르 기중기도 달린다
千里馬トラクターやクレーンも走る
천리마뜨락또르 기중기도 달린다
千里馬トラクターや起重機も走る
질풍같이 몰고가세 통일의 무쇠철마
疾風のように走っていこう 統一の列車
차창밖에 어뜩어뜩 어뜩 어뜩어뜩 어뜩어뜩
車窓の外に ちらちら ちらちら
남녘형제 반겨온다
南方の兄弟が喜んでいる
직통렬차 달린다 동해선끼고 달린다
直通列車は走る 東海線に沿って走る
직통렬차 달린다 남해선끼고 달린다
直通列車は走る 南海線に沿って走る
무너진 삼척대진 항구도 세워주고
崩壊する三陟大津港口も立ててやり
배없고 그물없는 남해바다 찾아가세
船なく綱なき南海の海を取り戻していこう
우리의 위력한 기계배도 나간다
我々の威力ある機械船も進んでいく
우리의 위력한 기계배도 나간다
我々の威力ある機械船も進んでいく
질풍같이 몰고가세 통일의 무쇠철마
疾風のように走っていこう 統一の列車
차창밖에 출렁출렁 출렁 출렁출렁 출렁출렁
車窓の外で ざぶざぶ ざぶざぶ
남해바다 반겨온다
南海の海が喜んでいる
통일렬차 달린다 부산행렬차 달린다
統一列車は走る 釜山行き列車は走る
직통렬차 달린다 평양역 떠나간다
直通列車は走る 平壌駅を出発していく
집없는 형제들엔 문화주택 세워주고
家のない兄弟たちに文化住宅を立ててやり
비날론 비단천을 형제마다 입혀주세
ビナロンの絹織物を兄弟ごとに着せてやろう
우리의 동포애를 차판마다 싣고서
我々の同胞愛を車板ごとに載せて
우리의 동포애를 차판마다 싣고서
我々の同胞愛を車板ごとに載せて
질풍같이 몰고가세 통일의 무쇠철마
疾風のように走っていこう 統一の列車
차창밖에 번쩍번쩍 번쩍 번쩍번쩍 번쩍번쩍
車窓の外で ぐんぐん ぐんぐん
남녘땅이 달려온다
南方の地が走っている

単語帳

락동강洛東江。釜山西部に河口を持つ。朝鮮半島の最南端の比喩として用いられている。
끌다引く。引きずる。引っ張る。
주다やる。~してやる。
번지다滲む、染みる。広がる、拡大する、伝播する。
뜨락또르トラクター。南では트락터。
기중기起重機、クレーン。
몰다追う。運転する。駆り立てる、扇動する。
무쇠鋳鉄。
철마鉄馬、列車のこと。
外、屋外。外側。以外。
어뜩ちらちら。
반기다喜ぶ。
오다~している。
끼다加わる。抱える。腕を組む。手袋などをはめる。沿う、添える。後ろ盾にする。
무너지다倒れる、崩壊する。
세우다立てる、建設する。
船。
그물綱。罠。
찾다探す。取り戻す。訪問する。
출렁ざぶざぶ。
떠나가다発つ、出発する。
마다~ごとに、~の都度。
입다着る、履く。損益を被る。
입히다使役動着せる、履かせる。被覆する。損益を与える。
번쩍번쩍ぐんぐん

楽曲解説

この曲が創作されたのは1961年(主体50年)。「貧しい南の同胞たちに援助をしてあげよう」という、いかにもプロパガンダ色の強い歌詞であるが、実は当時の半島情勢は確かに北側の方が繁栄していた。重工業の北側と軽工業・農業の南側という日本統治時代の方針もあり、分断当初から北側のほうが経済的にも裕福であり、朝鮮戦争が休戦となってからも中ソの資金援助・金日成や朝鮮労働党を中心として盤石な政治体制で着実に経済成長を遂げていた北側に対し、南側は政治的にも経済的にも混迷を極めたいわゆる第一共和国時代で戦後復興すらままならない状況であり、(共産主義と資本主義では直接的な比較が難しいが)国民1人あたりの国民総生産(GNP)も倍以上の差があったと推計されている。(参考:『韓国と北朝鮮の経済比較』黄義珏
ところで、有名な普天堡電子楽団のバージョンは実は1番と3番のみの抜粋版で、紹介した通り隠された2番が存在しているようだ。歌詞を見ても何故この部分が隠されるようになったのかはよく分からないが、2番の部分も収録されているカラオケもあるようなので単なる編曲の一環なのだろう。
また、バージョン違いという意味では、最新のカラオケ機においては全く別バージョンの、「統一の列車に乗って南の地を旅してみたい」というとても当たり障りのない歌詞になっている。2000年の南北首脳会談の際に行われた平壌学生少年芸術団ソウル公演のKBS(南のテレビ局)による解説では「북한에서 남한까지 직통으로 달릴 수 있는 통일 렬차를 타고 남한 땅을 달려보고 싶다는 내용의 곡.」(北から南まで直通で走ることができる統一列車に乗って南の地を走ってみたいという内容の曲。)とされていることから、この機会に南側に配慮した歌詞を作ったものと思われる。
しかしながら南北関係はその後も順風満帆というわけではなく、2012年より開始された北から南に対する放送《통일의 메아리 방송》「統一のこだま放送」では普天堡電子楽団のバージョンがたびたび放送されているようである。

ではここからは新しいバージョンの歌詞について紹介していく。

歌詞

통일렬차 달린다 부산행렬차 달린다
統一列車は走る 釜山行き列車は走る
통일렬차 달린다 호남행렬차 달린다
統一列車は走る 湖南行き列車は走る
칠백리 락동강도 차창에 흘러들고
七百里の洛東江も車窓に流れ込み
지리산 봉이들도 눈앞에 다가온다
智異山の山並みも目の前に近づく
그립던 마음들을 차칸마다 싣고서
懐かしかった心を車升ごとに載せて
제주도 한끝까지 한달음에 달린다
済州島の一端から一走りで走る
질풍같이 몰고가세 통일의 무쇠철마
疾風のように走っていこう 統一の列車
차창밖에 어뜩어뜩 어뜩 어뜩어뜩 어뜩어뜩
車窓の外に ちらちら ちらちら
남녘형제 반겨온다
南方の兄弟が喜んでいる
직통렬차 달린다 동해선끼고 달린다
直通列車は走る 東海線に沿って走る
직통렬차 달린다 남해선끼고 달린다
直通列車は走る 南海線に沿って走る
동해의 솟는 해도 반기며 따라서고
東海の昇る太陽も喜んで追いつき
다도해 동백꽃도 춤을 추며 설레인다
多島海の椿の花も踊りを踊って盛り上げる
겨레의 기쁨을 차칸마다 싣고서
同胞の喜びを車升ごとに載せて
천리도 지척인듯 어서 빨리 달린다
千里も近所のようだ さあ早く行くんだ
질풍같이 몰고가세 통일의 무쇠철마
疾風のように走っていこう 統一の列車
차창밖에 출렁출렁 출렁 출렁출렁 출렁출렁
車窓の外で ざぶざぶ ざぶざぶ
남해바다 반겨온다
南海の海が喜んでいる
통일렬차 달린다 부산행렬차 달린다
統一列車は走る 釜山行き列車は走る
직통렬차 달린다 평양역 떠나간다
直通列車は走る 平壌駅を出発していく
칠천만 우리 민족 너도 나도 함께 타고
七千万のわが民族 誰もかれもともに乗って
삼천리금수강산 주름잡아 달려보세
三千里錦繡江山をぱっと見て走ってみよう
외세가 없는 땅에 부흥조선 세우자
外勢がない地にを復興朝鮮を立てよう
우리네 민족끼리 통일조선 세우자
われら民族同士 統一朝鮮を立てよう
질풍같이 몰고가세 통일의 무쇠철마
疾風のように走っていこう 統一の列車
차창밖에 번쩍번쩍 번쩍 번쩍번쩍 번쩍번쩍
車窓の外で ぐんぐん ぐんぐん
남녘땅이 달려온다
南方の地が走っている

単語帳

흘러들다흐르다(連用) + 들다
流れ込む。
지리산智異山
目。
눈앞目の前。
다가오다近づく。
그립다懐かしい、恋しい。
한달음에一走りで。
솟다水が湧く。そびえ立つ。太陽などが昇る。吹き出す。突き出る。
따라서다追いついて並ぶ。
따라서それで、だから、ゆえに。
다도해多島海、全羅南道の南側の島が多い海域。
동백冬柏、椿。
설레다そわそわする。盛り上がる。
설레이다そわそわさせる。盛り上げる。
겨레同胞。
지척咫尺、近所。
너도 나도誰もかれも。
타다乗り物に乗る。
주름잡다しわや折り目をつける。時間や空間を縮める。牛耳る。ぱっと見る。
接尾名詞の後について、同じ立場の人々である意味を強調する働きをする。

関連動画


従来のバージョンがフルで収録されているカラオケ


2000年の平壌学生少年芸術団ソウル公演の様子


新しいバージョンのカラオケ

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